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『健康遊具』について ~健康をコンセプトにしたまちづくり~

 

 

 

 

スポーツテスト

先日わが家のリビングで、こども新聞を何気なく見ていると、文部科学省が行っている体力・運動能力調査(スポーツテスト)の記事が載っていました。今と30年前の小学六年生(今の子どもの親世代)とを比べて、スポーツテストの結果に差が出ているといった内容でした。全て全国平均値ですが、50m走では男女とも昔と比べて遅くなっており、またソフトボール投げ(遠投)では男子で7m以上、女子では4m以上も昔の子ども達の方が遠くに投げられたという結果でした。昔は外での遊びといえば野球が多かったことや、現在はサッカーも非常に多くなってきたという影響でしょうか。遠投の男子での7m以上という大差は、これを一つをもって体力や運動能力が劣っているというような事はいえないとは思いますが、ただ50m走は男女ともに遅くなり、それに加えて、あまり昔は野球などの球技をしていなかったであろう女子の遠投も4m以上の差が付いておりました。

ちなみに筆者はこの調査でいうところの、ちょうど親世代に該当するのですが、実は筆者が小学生の時にすでにその時の保護者の方々に「今の子どもは走るのが遅い」と言われていたのを覚えています。

しかも、同調査で比べた年齢での体格差は、男女ともに少なくとも身長で1cm以上、体重で1kg以上、現代の子どもの方が大きいという結果が出ています。

それらを考えると、体力や運動能力は今だけでなく時代とともに低下傾向なのかもしれませんね。

そんなことを考えているうちに、今週夕食時に子ども達から聞いた話題を思い出しました。学校の授業中に居眠りをする子どもがいるという話でした。今は居眠りする原因も、医学的見地から見れば睡眠障害、あるいは他の何らかの病気である場合もあるということから、一概に昔の小学生は居眠りなどしなかった、などと責めたくはありません(只、筆者は小学生の頃に居眠りしていた児童を見た記憶はありません)。

何か特別な理由が無い場合、この居眠りの原因はもしかしたらもっと単純に子ども達の体力そのものが少ないためにエネルギー切れしている可能性が有るのかもしれませんね。

北大阪健康医療都市

今回は「健康遊具」というテーマです。ここ最近はコロナ禍で、我が家では人の密集したところに行くのを避ける傾向にあり、開放的で混雑しない公園へ行っています。

さて、大阪府吹田市のJR線路沿いに「北大阪健康医療都市(愛称:健都)」というまちがあります。吹田操車場跡地に建てられた、健康と医療をコンセプトとしたまちづくりを行い、誕生しました。

周辺には、国立循環器センターが元々はもっと北にあったのですが移転し、市立吹田市民病院も移転してきました。近くに各クリニックが揃った医療モールもあります。また健都ライブラリーという、医療やスポーツに関する書籍を集中的に集めた図書館も設立されました。

これだけでも健康に特化した一大プロジェクトであったと言えるのでしょう。

そしてさらに、公園もあります。筆者はこの健都構想を聞きつけて「健都レールサイド公園」と名付けられた公園に実際に行きました。吹田操車場の跡地に建てられたということで、非常に広大でした。ちなみにこの吹田操車場は70年ほど前までは、当時「東洋一の広さを誇る操車場」とうたわれていました。

この広大さを活かし、「健康増進広場」、「みどりの広場」、「土の広場」と三つの大きな公園として、様々な世代、目的に合わせたコンセプトで公園が作られています。

この公園については述べたいことがまだまだありますので、次回述べさせていただきます。

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